M式菌床椎茸栽培システム 〜簡易設備で抜群の収益〜過剰な設備投資をしなくても菌床椎茸栽培は可能です。
使用品種 − 自然栽培向き品種を使用する。夏発生用は秋に、秋冬発
生用は春先までに菌床を仕込む。
自然培養 − 培養はハウスの自然温度(なりゆき)。夏期は菌床への直
接散水で高温対策をするとともに菌床の熟成(=ホダ作り)を行う。
自然発生 − 散水発生を基本とし、気温の高い時期のみ浸水発生させ
る。
※空調設備がある場合は、冬期の培養遅れ対策や夏期の高温対策に使
用する。自然(季節の変化)を利用した栽培方式であるので、年間を通して
の空調管理は行わない。
MT272号は秋春型の中低温性品種で、散水方式による秋冬栽培に最
適。
![](mt272_20101019.jpg)
散発型の特性を有しており、10月中旬頃から翌年4月末頃まで発生が続
く。
茸は正円凸型で膜が切れにくく、L・MクラスのA品が中心。発生初期は2L
以上も多い。
品種により発生させる時期が異なるため、仕込みの時期もそれに合わせて
行う。仕込みから発生までの期間(培養と熟成に必要な日数)は、150〜180
日以上。
MT272号は10月中旬頃から発生の始まるので、4月中か遅くとも5月中旬
頃までには仕込みを完了したい。
綿栓方式※の1kg菌床の場合、1500ccの種菌1本を200菌床に接種する
のが標準。栄養体は森産業(株)の『デルトップ』を使用する。自然温度(な
りゆき)で培養する。
※綿栓方式 − 菌床培地の露出面積が小さいため、接種作業時の外気
吸い込み量が少ない。また僅かな種菌接種量で露出した培地表面を覆うこ
とができ、簡易接種室でも雑菌に汚染されにくい。接種作業は手作業で
も非常に早い。
設備や資材を少ない予算で揃えることができる反面、全行程において機械
化しにくく企業化には不向き。
培養の進んだMT272号の菌床は、夏期は袋から取り出して散水管理を
行いながら高温障害を防ぐとともに菌床をさらに熟成させる。
袋破り作業は原則として培養の進んだ菌床から始め、7月頃から9月中旬
までの自然発生しない期間に行う。ただし培養ハウスが高温になると菌床
にダメージを与えるので、猛暑が予想される場合などは菌床の熟度にかか
わらず散水による夏期管理ををする方が良い。
袋から取り出した菌床の表面を乾かしてしまうと発菌が遅れ褐変化しにくく
なるので、袋破りの当日から弱めの直接散水や通路に散水するなどして空
中湿度を高めに保つことが重要。
湿度管理が適正なら除袋後3〜4日で菌床表面が真っ白に発菌する。
その後、発菌状態が灰色っぽくくすみ、一週間ほどで茶色味を帯びてくる。
![](kappen-0829.jpg)
ほぼ全体に薄茶色の状態になれば本格的な散水管理を始める。
日中の暑い時間帯に散水して高温障害を防ぐとともに散水後の蒸散作用
により菌床の「芯水」を徐々に抜いていく。
![](kappen-0902.jpg)
散水で菌床表面が濡れた状態と水が切れた状態を繰り返すことにより「ホ
ダ化」を計る。
ここまでの管理に間違いがなければ10月中旬以降パラパラと発生が始ま
り、気温が低下するにつれて発生量が増えてくる。
![](hasseisya.jpg)
発生舎の構造は自然に温度が上昇しやすいパイプハウスなどが理想。立
地にもよるが冬期間ほとんど無加温での栽培も可能。
![](272_2010_11_21_1.jpg)
写真(左)11月上旬の発生状況 写真(右)11月下旬の発生状況
10月中下旬頃に発生が始まり、春先までダラダラ発生が続く。発生ヵ所は
菌床上面が主体。
散水はほぼ毎日行うが、その際、収穫し終えた菌床や軽い菌床は棚の下
段へ、収穫間近の菌床や重たい菌床は棚の上段へ移動すると効果的。
![](272_2010_11_21_2.jpg)
必要な資材等 |
価格(税別) |
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種菌MT272号 |
1,400円 /1500cc |
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栄養体デルトップ |
2,800円 (20kg) |
菌床1kgに100g添加 |
森産業(株) |
1kg菌床用培養袋 |
お見積 |
フィルター無し |
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綿栓用キャップ |
9円 |
繰り返し使用可 |
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綿 |
12,000円 (40kg) |
約1万菌床分 |
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広葉樹おがこ |
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※価格は最新の情報ではないことがございます。
※ご所有の袋詰め機に合わせ、2.5kgや1.3kg袋もご用意できます。
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